読んだことがありそうでなさそうで記憶が定かではない。
最後の最後に定説ではないことが語られていて拍子抜けする。
甚五郎は、刀を何としても手に入れたいと思っていたように、物事に執着するような人間であるようで、また、ふと家康の元をさってしまう、淡白な人間であるようにも見える。キャラの焦点が定まらないから、読む方も苦労する。
が、この物語を単なる史実の語りでしかないと思えば、キャラの一貫性など求めるべきでもないだろう。
誇りという言葉は、人をかりたて支えるものとなり得る。しかし、私がいつも意識する言葉ではない。というのも、この言葉は他者に対する意味が強すぎる。基本、「他者に誇る」のである。他者の存在抜きに、誇りが意味を成さないかといえば、必ずしもそうではないがそういう意味合いはない。
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