2021年1月29日金曜日

芥川竜之介の「鼻」

 「池の尾の僧俗の態度に、この傍観者の利己主義をそれとなく感づいたからに他ならない」

傍観者の利己主義とは、他人の不幸に同情する気持ちと、その不幸が無くなれば逆にまたその不幸の中に陥れたいという感情が湧くことである。

ストーリーは、芋粥と似たところがある。渇望していたことが成就することによる悲哀である。

人間の本質に関わることだ。私がゼロを楽しもうとすること、あえてゼロになろうとすることと似ている。

電子書籍はこちらからダウンロードした

0 件のコメント:

コメントを投稿

注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。

旧愛知県立図書館の思い出

 旧愛知県立図書館の情報を探していても、具体的なものはほとんどないため、やや悲しくなって、ここに書いておこうと思い立った。 おそらく私が県立図書館に足繁く通ったのは1981年から83年ぐらいまでだったと思う。その頃私は、新栄にある事務所に通勤していた。結婚し子供もいた。26歳頃だ...