去年の四月から、ほとんど仕事をしない年金生活者になった。住むところにも困らない。食べることも、さほど贅沢をしなければ、夫婦共々食べていける。この境遇は、三流貴族と言えるのでは無いかと思う。社会の中で派手な存在では無い。権力も持たない。ただ、生活はなんとか約束されている。そういう意味での、貴族的特権を持っている。もちろん、年金も特権ではなく、ただ過去に納めてきた年金支払いの戻しではあるのだが。
平安から江戸時代まで、こうした下級貴族はいたはずだ。慎ましく生きてきた貴族がいたのである。
歴史上には無数の戦争の記録がある。歴史の区切りは戦争に彩られていると言ってもいい。 そこでは将軍の下、無数の兵士が武器を持って戦い、そして死んでいった。記録に残る歴史には、兵士を死なせた将軍のことは書かれているが、死んでいった数えきれない兵士のことは、ほとんど書かれない。もちろ...
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