( 日本思想体系の該当書のページ数をもとにする)
p.23
貨幣供給量(金貨、銀貨の供給量)に制限を設けよと。それをしないから、物価高が起こると。幕府は貨幣供給によって、直接購買力を高めようとするが、物価高によって米の相対価値が下がり、自らを苦しめる。鎖国によって閉じた国家は、貨幣供給を増やすことによっては豊かになり得ないことを示す。
貨幣供給量の制御が第一の治道(政務)だと強調する。
四大急務の第一、焰硝。爆薬。海路、河道、道路などの整備、水害などの回避には爆薬は不可避だが、民間に任せておく限り、短期的利益がないためにやらない。国家がやるべきだという。インフラ投資と見ている。
第三の船舶。
「天民一人廃亡するは皆国君の科なり」
「諸色の相場不同、高下は、渡海海運送不便利より出生セリ」
巻下
「農民餓死して良田畠を亡所となせしは、誰が過失とならん、皆国君の罪科に帰すべし。不忠不貞言うべき様なし。天罰も遅きものかなと、我を忘れて憤怒の心の生るるは、これを思うの微意なればなり」p.28
徹底した体制批判、驚くべき。
(書き掛け)
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