第1巻、4、 昔は掛け算いまは当座銀
三井の商売のやり方が書いてある。「現銀(きん)売りにして掛け値無し」
5、世は欲の入れ札に仕合わせ
タイトルの意味がいまひつつ理解できないが、面白い。
「それぞれ身分相応に身の持ち方をするのが身良いものだ」、分相応に生きろという叔父の言葉を思い出す。
タイトルの意味が最後でわかった。要するに、昔繁盛した商家の後家が、借金ばかりになった。家を売ろうにも、借金以下でしか売れない。そこで、くじを作った。くじに当たった人にこの家を差し上げるというのだ。くじ(頼母子の入れ札)は一枚銀4匁。みんなが損したところで、4匁と入れ札を買った。3000枚売れた。12貫目を設けた。くじに当たったものは、たった銀4匁で、一軒の家もちになり、打った女は金が入って再び金持ちになったという。
第4巻(3) 仕合せの種を蒔銭
両替商になった商人の話が出ている。結局、交換比率の不安定な三種類の銭があるという不便が、両替商を生んだ。そこに商機があった。
各巻5話ずつで、全6巻、全30話、読み終えた。小説のようにも書かれているが、随筆のようでもある。全話読んだが、それをまた吟味しながら、活かしたいと思おう。
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