2021年3月5日金曜日

中流階級の没落と低所得層の復活

平成30年国民生活基礎調査」の「世帯数の相対度数分布−累積度数分布,年次・所得金額階級別」をグラフ化した。


 これだけでは、どれがどの曲線に対応しているかわからないので、とても醜いが、特徴は、1990年代初頭のバルブ崩壊ののち大きな社会構造の変化が起こっているということである。2008年のリーマンショックによってそれがより固定化したと言える。


わかりやすく3階級に分類した。低所得階級は、バブル前に戻ったが、それは変わらなかったということではない。この図で表示されている期間は33年間あるので、人口は大きく変わっていないとすると、この33年の経済成長の恩恵はこの階級に何ももたらさなかったことになる。それは高額所得階級にほとんど吸い取られてしまっている。そして、中流階級は、持続的に没落している。

高齢化による年金受給者が増加していることは考慮しなければならないが、これらの傾向を覆すほどの影響はないと予想している。

0 件のコメント:

コメントを投稿

注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。

旧愛知県立図書館の思い出

 旧愛知県立図書館の情報を探していても、具体的なものはほとんどないため、やや悲しくなって、ここに書いておこうと思い立った。 おそらく私が県立図書館に足繁く通ったのは1981年から83年ぐらいまでだったと思う。その頃私は、新栄にある事務所に通勤していた。結婚し子供もいた。26歳頃だ...